グループホームの入居者が目を離した隙にいなくなり捜索した体験談です。
この体験談を提供してくれたのは、長野県須坂市在住、43歳、介護士の女性です。
その日は、敬老会を開き、家族を招待していたようです。
そのことで油断や隙もあり、少し目を離した時に入居者の男性がいなくなってしまったそうです。
グループホームの入居者が目を離した隙にいなくなり捜索した体験談
敬老会が開かれていた
私の勤務しているグループホームでの出来事です。
グループホームには、認知症を抱えた方が入居しています。
入居者の方たちに最も多いのは転倒のリスクですが、離設の恐れもあるため、普段は職員の付き添いや、自動ドアの管理などが徹底的になされています。
その日は、敬老の日にちなんで、ご家族の方を招待しての敬老会が開かれていました。
お天気も良く、すこし動けば汗ばむほどの陽気でした。
いつもの食堂での食事ではなく、庭に出てお昼を食べたり、開放的な気分で、入居者さんもご家族も終始笑顔で会は進んでいました。
一番最近入居してきたばかりの男性入居者さんがトイレに行きたいと言い、職員が一人付き添いました。
その入居者さんは来て間もないこともあり、自動ドアに近い入口付近のトイレしかトイレという認識がなく、トイレが済んだら近くのソファーに座ってしばらく休憩する、というのがいつもの姿でした。
その日はイベント中だったので、職員たちは皆忙しく動いていました。
私たち職員全員が、入居者さんはご家族と一緒にいる、と気が緩んでいたことは否めません。
入居者がいなくなる
付き添った職員が、いつものように入居者さんをソファーに座らせ、ほんの少しだけ目を離した隙に、姿が見えなくなっていました。
運の悪いことに、その日は家族の出入りもあったため、自動ドアはいつもと違い、通常に作動していました。
たぶん、そこから入居者さんは出て行ってしまったのでしょう。
出て行ってしまってから、わずかな時間で気付いたとは思います。
スタッフ全員で捜索を開始する
残る入居者さんとご家族には、とりあえず食堂に入ってもらい、数人の職員を食堂に残して、スタッフ全員で捜索することにしました。
つい先日入居してきたばかりの男性でしたが、ちょうど誕生日を迎えたところだったので、誕生日会をした時の写真がありました。
写真を印刷して全員で持ち、近くを徒歩で捜索する者と車で動く者とに分かれました。
足腰はそれなりに達者な方ではありましたが、わずかな時間だったため、そう遠くには行っていないだろうと考えていました。
私は車での捜索をしましたが、昔ながらの城下町の道なので、細い路地や一方通行も多く、車で動くことは困難でした。
私自身は勤務して2年。
離設という事例も初めてな上、住まいと勤務地が少々離れているため、正直言うと地理にも不案内な状態でした。
約1時間、付近を何度も捜索しましたが、他スタッフからは発見の連絡もありません。
私は徒歩に切り替えて捜索することにしました。
途中で出会った郵便屋さん、家の庭で作業する人などに声をかけながら捜索しましたが、全く手がかりはありません。
時計を見ると1時間ほど経過していました。
その時です。
市の広報アナウンスで、行方不明者の捜索依頼のお知らせが流れました。
たぶん所長さんが警察に連絡したのだと思われました。
捜索途中で出会った近所にお住まいのお嫁さんに、お年寄りはまっすぐ、まっすぐ進んでいくらしい、と情報をいただきました。
その方の実家近くでも行方不明になったお婆さんがおり、自宅からまっすぐ進んだ相当の距離の場所で発見されたというのです。
わずかな時間でも、かなりの距離を歩けるらしい、と聞いて、それなら細い路地より広い道路をまっすぐ探してみようと思いました。
入居者さんが住んでいた自宅は、グループホームから北の広い道路を挟んで反対側にありました。
自宅へ帰ろうと向かった可能性もある、と自宅へ向かう広い道路へ車で向かってみようと、慌てて一度グループホームへ戻りました。
入居者が発見される
グループホームへ到着すると、たった今、入居者さんが発見されたと、伝えられました。
やはり私が捜索に向かおうとしたその広い道路での発見でした。
ただし、入居者さんの家がある町は通り過ぎ、さらに進んだところでの発見となりました。
転んでしまったようで通りかかった方に助けられ、救急車で運ばれたとのことでした。
時間は2時間ほどが経過していました。
かすり傷程度で無事に見つかったことに安堵しながらも、2度とこのようなことを起こさないための会議も開きました。
捜索途中で出会った近所の方には、報告とお礼の言葉を述べさせていただきました。
今後もお年寄りの行方不明がなくなることを祈って。
また、私がそうだったように、この実体験が少しでも捜索に役立つと良いな、という気持ちを込めて。
管理人の解説
グループホームだけでなく、認知症の家族がいる家庭は、いつでもこのような出来事が起きてしまう可能性があります。
今回のケースでは、かすり傷程度で無事に発見されたのでよかったですが、最悪、事故や事件に巻き込まれる可能性も高いです。
目を離した隙にいなくなってしまった場合、すぐに捜索することが大切です。
1分1秒を争うトラブルです。
まず自分だけで捜索するというのは、避けるべきです。
人探しの基本は、人海戦術ですので、数が多ければ多いほどいいです。
誰かに助けを求めるべきです。
まずは警察に行方不明届を提出してください。
それと共に、できるだけ協力者を集めるべきです。
平日の昼間であったり、協力者が見込めない場合、探偵事務所に調査を依頼するのがオススメです。
一般人が捜査するよりも行方不明者を発見できる確率は高いです。
もし現在、そのようなトラブルに巻き込まれている場合、今すぐに行動に移してください。
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