会社の社長が行方不明になり、自分の車と共に失踪した体験談です。
この体験談を提供してくれたのは、埼玉県所沢市在住、52歳、フリーランスの女性です。
中小企業では、会社の経営が厳しいということで、夜逃げのような形で社長が行方不明になることがたまにあります。
そうなってくると、取引先や社員は困ってしまいます。
特に取引差への売掛金や給料の未払いがあれば、どうすることもできません。
この体験談の女性は、車を持ち逃げされてしまいました。
どういう経緯で車を持ち逃げされ、行方不明になったのか、詳しく見ていきましょう。
会社の社長が行方不明になり、自分の車と共に失踪した体験談
当時、建設会社に勤務
その時、私は建設会社に勤務する社員でした。
と言ってもその会社は、社長が別会社として起業した会社でしたから社員は私のみで、仕事は下請けに回すという形態での起業でした。
費用もあまり無い状態での起業でしたから、会社の登記も自ら行い、事業資金も商工会や色々な所から金策をしての自転車操業でした。
社長に度々車を貸していた
そんな中、私の乗る車が小さくて都内の路地は走りやすいと社長が言うので、親切心で私の車の鍵を社長に貸す事が度々ありました。
私はというと社長の大きな車がありましたので、用事がある際にはそれに乗る事を許可されていましたので不自由はしていませんでした。
そんな日々を過ごしておりましたところ、この会社はもしかして潰れるのではないかと感じ始め、やがて遅い決断になりましたが辞めようと決意しました。
ディーラーに車を修理に出す
社長には悟られないように、これまで私の車に社長が乗って付けた車のボディのキズを直す為にディーラーに修理に出しました。
修理が完了する約束の日、修理された車の納車が遅いのでディーラーに電話確認しましたところ、「社長が取りに来たので渡した。」との事。
それより修理代金が未納との事で、車の修理代金の請求書を渡される始末でした。
まさかとは思いましたが、そのまさかが当たってしまいました。
社長が行方不明になり、連絡が取れない
1週間経っても、2週間経っても、社長とは連絡が取れません。
私の車と共に行方不明になってしまいました。
警察に捜索願いを出しに行きましたが、捜索願いは親戚縁者でないと受けられないとの事でした。
それならと、頼みの綱はお中元や御歳暮でお送りした名簿の中にある社長のご子息や兄弟です。
早速、連絡を取り、事の経緯を話しましたが、それも終わらないうちにご子息は「親父の事は知らない。いつもそうやってやらかしては逃げるんだ。俺は責任は取らない。取れない。」と断られてしまいました。
社長のご兄弟からも同じくように言われ、「兄弟だけどこちらも被害者、貴方と同じ目に遭ってる。どうにもならない。」と言われました。
社長所有の大きな車は?といえばその車は会社の手形で購入したものでしたから、すぐに引き上げられてしまいました。
修理代金の請求書が送られてくる
こうして私が何も出来ない状態でも私の車の修理代金の請求書は督促状として送られて来て、遂には「修理代金を支払いなさい。」との内容の調停の申し立てをされました。
私の言い分としては、「私の車が私の元に戻らないのに修理代金は支払えない。」との主張で、数回に渡る調停も不調に終わりました。
その先裁判になるならなってもいい覚悟でおりましたところ、私の車のディーラーが折れ、私の車の時価代金をお支払いくださりました。
ナンバープレートが無いまま車を廃車する
しかし、社長と共に行方不明の私の車のナンバープレートは戻って来ていません。
社長が乗って逃げているのか、何処かに放置しているのかわかりませんが、とても不快で不安なものでした。
警察や陸運事務所に何度も相談し、ナンバープレートが無いままの廃車手続きを完了させました。
社員が行方不明になって、ここまでに一年掛かりました。
10年後
その後、約10年程経った頃、そんな事も苦い経験として心の中で処理しかけていた頃でした。
私の住む所から700キロも離れた所から電話が入りました。
話を聞くと、私所有の車がその方の敷地に長い間不法駐車されている、困っているから引き取りに来て欲しい、との内容でした。
私は思い出したくない内容を知らされ、涙ながらにもう思い出したく無いのだと訴え、申し訳ないけれどそちら様で車を処分していただけませんか?とお願いしました。
その方も同じように、社長に対して親切にして差し上げた事をお話しされていました。
そして行方不明になり捜索願を出したくても出せず、過去の私と同じように自らの力で処理をしていらっしゃいました。
とても心の痛む出来事でした。
管理人の解説
会社の社長が行方不明になった場合、多くのケースではどうにもならないことが多いです。
お金の貸し借りや、モノの貸し借りをして行方不明になったとしても、民事不介入の原則で警察は動いてくれません。
その場合、この女性のように社長の家族に連絡を取りましょう。
それでも見つからない場合、探偵事務所に行方不明者捜索を依頼する方法があります。
ただし、探偵事務所に行方不明者捜索は依頼すれば費用が掛かりますので、そこまでして探し出したいのか考える必要があります。
給料の未払いぐらいであれば、諦めた方がいいです。
ただし、社長に何百万円もお金を貸していたり、高価なものを貸して夜逃げされたのであれば、探偵事務所に行方不明者捜索を依頼することも考えるべきでしょう。
どうしようか迷っているのであれば、まずは無料相談してみましょう。
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