浮気を証明する証拠は、ラブラブなメールやLINEだけでOKなのでしょうか。
例えば、以下のような内容です。
このようなラブラブなメールが夫や妻のメールやLINEから出てきたら、当然、怒りが込み上げて来ますが、これだけで浮気を証明する証拠になるのでしょうか?
答えは『NO』です。
『本当に○○はえっちが上手いから好き!!』とか『奥さんと別れてくれたらな(ハートーマーク)』とか直接的に表現しているものもありますが、これでも浮気の証拠にならないのでしょうか?
答えはやはり、『NO』です。
なぜなら、メールやLINEだけの証拠では、言い訳されてしまうからです。
例えば、『あのメール(LINE)は冗談だったんだよ!!』と言われてしまえば、それまでです。
慰謝料請求や離婚裁判でメールやLINEだけの浮気の証拠では、正直、厳しいです。
だた、他の浮気の証拠と合わせれば有効になる可能性があります。
ここで言っているのは、メールやLINEだけでは厳しいということですので、その他にも決定的な浮気の証拠があれば後押しする証拠にはなります。
ですので、もし携帯電話やスマホに浮気相手とのメールやLINEを見つけた場合、写真撮影しておくことをオススメします。
【関連】LINEで夫や妻の浮気調査をするなら知っておくべき11の作戦
それでは、絶対にメールやLINEだけでは決定的な浮気の証拠にはならないと言い切ることができるかといえばそうではありません。
ある手順を踏めば、メールやLINEからでも、決定的な浮気の証拠にできる可能性があります。
それを、今から説明します。
メールやLINEから決定的な浮気の証拠にする方法
ラブラブなメールやLINEだけでは、決定的な浮気の証拠にはならないことは説明した通りです。
しかしながら、ある手順を踏めば、ラブラブなメールやLINEから決定的な証拠にできる可能性があります。
それは、メールやLINEの証拠から『自白させる』ということです。
ここでの注意点は、強い口調で問い詰めてはいけないということです。
あまりに強い口調で問い詰めると、脅されて自白させられたと判断され、証拠能力がなくなる可能性があります。
ですので、気持ちを落ち着かせて自然な流れで質問するということが大切です。
と、その前に自白を浮気の証拠にするために必ずしなければいけないことがあります。
それは、ICレコーダーを用意することです。
たとえその時、『浮気した』と認めて言ったとしても、後から『そんなことは言っていない』と言われてしまっては元も子もないからです。
証拠してパートナーの音声を残しておくことは非常に大切です。
【参考】妻が不倫を自白。でも、不貞行為の証拠として録音していない
そして、ここからがさらに重要なポイントです。
パートナーが浮気を自白し、認めたら書面にすることも大切です。
誓約書、念書、契約書などの呼び方がありますが、簡単に言えば謝罪文を書かせるとういうことです。
書面には直筆で署名、捺印、日付は基本として、不貞行為をしていた期間、交際期間、できれば浮気相手の住所や名前も記入してもらってください。
浮気相手とは再度会って不貞行為をしないことやもし約束を破ったら違約金を支払う約束も入れておくと効果的です。
内容としては以下のような文面です。
『○○と○○は不貞関係にありました。再度不貞行為を行ったら、金○○円の違約金を支払います。』
このような書面を作成するのが難しいと感じたら、弁護士に依頼してください。
書面に署名する時は両親や友達などに立ち合いをしてもらい証人となってもらえたら、さらにいいです。
やはり、夫婦同士のやりとりだけでは、脅迫させて書かされたと言い訳されてしまう可能性があるからです。
メールやLINEの証拠で問い詰めるデメリット
メールやLINEの証拠で問い詰めて、運よく自白してくれ、ICレコーダーでその音声を記録し、誓約書を書かせることに成功したらいいですが、実際はそのようにうまくいくことは少ないです。
うまくいかないどころか、問い詰めたことによるデメリットがかなりあります。
浮気の証拠を隠されてしまう
メールやLINEの証拠で問い詰めて浮気を認めなかった場合、もっと浮気の証拠となる様々なデータや物証を消去したり、隠されたり、捨てられてしまう可能性が高いです。
具体的にはメールやLINEだけでなく、他のSNSでのやりとり、レシート、チケットの半券、携帯・スマホの着信履歴、手帳への書き込みなどです。
携帯電話やスマホなどのデータは復元できる可能性もありますが、その他の物証は捨てられてしまっては二度と手に入れることはできません。
夫婦仲がさらに悪化する
浮気疑惑が浮上した時点で夫婦仲は悪くなることが多いですが、問い詰めて認めないことによってさらに悪化してしまう可能性が高いです。
そして浮気問題が解決しなければ、決して夫婦仲は元に戻ることはありません。
ずっとそのような状態で暮らさなけれなならないのです。
離婚するとなっても浮気の決定的な証拠はありませんので、慰謝料請求することも離婚を有利に進めることもできません。
そして、もっと最悪なのは離婚が成立したすぐ後にパートナーがその浮気相手と結婚することも考えられます。
そうなってしまっても、離婚後ですので、もうどうにもできません。
指をくわえてパートナーの幸せそうな顔を見るしかありません。
夫婦仲だけでなく子供にも悪影響を及ぼす
夫婦で浮気をした、していないの口げんかを繰り返してしまっては夫婦仲だけでなく子供にも悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
精神疾患
大人同士が言い争いをしているのを聞くのは恐怖でしかありません。
ある程度、成長した子供であれば家出できますが、小さい子供ではそれも無理です。
そうなると、子供にストレスが溜まっていきPTSDなど精神疾患になってしまう可能性もあるのです。
子供の頃の心の傷は大人になっても抱えている人が多くいます。
具体的には不安で眠れなくなったり、トラウマを抱えたまま生活しなければなりません。
暴力癖のある大人に育つ
ストレスが溜まるということは、どこかで発散しなければ身体的に悪影響が生まれてしまいます。
それが、精神疾患として症状に表れるケースです。
では、ストレスの発散にはどのような行動を取るのでしょうか。
それが、暴力という形でストレス発散されることがあるのです。
スポーツや音楽などでストレスが発散できればいいのですが、普段から両親のケンカを見ている子供にはそのような豊かな心が育まれないことが多いです。
そうなると、ストレスの発散先は暴力となってしまい、結果、暴力癖のある大人になってしまうのです。
逆に謝罪することを要求される
メールやLINEは決定的な証拠にはならないことをパートナーが知っていた場合、以下のように言われてしまう可能性もあります。
『メールやLINEは決定的な浮気の証拠にはならない。決定的な証拠もなしで、信頼しているパートーナーを疑うとは何事だ!!すいません、と謝ってくれ!!』
このように言われたら、とても悔しい思いをするのではないでしょうか。
ここで反論したら、また平行線をたどる議論に戻るだけで何も解決されません。
だからと言って、素直に謝罪するのも違う気がします。
決定的な浮気の証拠がないと、このような状況に陥ってしまう可能性が高いのです。
夫婦の立場が逆転する
謝罪を要求されて、実際にそうしてしまったとるすると夫婦の立場が逆転してしまう可能性もあります。
例えば、妻に浮気疑惑があり問い詰めたが、上のように反論され、謝罪したケースを考えてみます。
それまでは亭主関白で夫の後ろの二歩、三歩を歩いていた妻が『早く、こっちに来て!!』と四歩も五歩も前を行き、夫の立場がなくなってしまうかもしれません。
もちろん、その逆もあり得ます。
何も言えないことをいいことに、浮気を再開して自由奔放に行動を始めるかもしれません。
探偵事務所に浮気調査を依頼しても失敗する確率が上がる
問い詰めることによってパートナーは浮気を疑われていることを知ってしまう訳ですから、警戒してしまいます。
そうなると、たとえ探偵事務所に浮気調査を依頼して尾行してもらっても、気づかれるリスクがかなり上がってしまいます。
失敗リスクが上がるということは、慎重に調査する必要があるので、どうしても調査員の数を増やす必要があり、料金が高額になってしまう可能性も高いです。
もしくは、調査すら断られてしまう可能性もあるのです。